<仙台6大学野球:東北大2-1東北学院大>◇第1節2日目◇19日◇仙台市青葉区・東北福祉大球場

 東北大が2-1で東北学院大に逆転勝ちし、1勝1敗のタイに持ち込んだ。1点を追う6回表2死一、二塁から、主将で4番の鈴木陽大捕手(宮城・白石)が逆転二塁打。5回から救援した遠藤祐太(札幌南)が5回を1安打無失点に抑え逃げ切った。3季ぶりの同カード白星で20日、勝ち点1をかけて第3戦に臨む。

 わずか1球で鈴木が勝負を決めた。代わったばかりの右腕・岩松純平(3年=仙台育英)の真ん中低めの直球を初球打ち。左中間に逆転打を放ち二塁ベース上でガッツポーズを決めた。前日の初戦は0-9の7回コールド負け。この日の2打席目まで開幕5打数無安打だった鈴木は「昨日は数少ないチャンスをつぶしたので思い切り振ることだけを考えていました」と今季初安打に笑顔を見せた。

 やはり前日、4回を8安打6失点で降板した遠藤も連投の疲れも見せず3番手で登板。2年秋からバッテリーを組む女房役の一振りで、今季初白星をものにした。東北学院大には、07年春と秋の開幕週でも1勝ずつするなど、相性は悪くない。やはり2-1で逆転勝ちした07年秋の2戦目も、0-1の4回からロングリリーフした遠藤と鈴木のバッテリーだった。

 だが3戦勝負では、いずれも完敗。東北学院大からの勝ち点獲得は、準優勝した97年春以来、遠ざかっている。鈴木主将は「どうにかして勝ちたい」と意欲。遠藤も「おそらく投げると思います。今日、抑えたことを自信にして思い切ってやるだけ」と勝ち点ゲットに闘志を燃やした。【佐々木雄高】