千葉に、フランコが帰ってきた。

 ロッテOBで、現在はルートインBCリーグ石川で監督兼選手のフリオ・フランコ(56)が試合前のイベントに登場。打席に立ち、ボールを打ち返す始打式に臨んだ。投手役を務めたのは、95年、98年のロッテ在籍当時のチームメートだった堀打撃コーチ。フランコ氏は、石川のユニホームに身を包み、打席に向かった。

 グリップを高く上げ、バットの先端を投手方向に向ける独特の構えは健在だった。2球見送った後、ファウル2つ。さらに1球を見送り、6球目をスイング。打球は左中間へ飛んだが、狙っていたホームランとはならず、フェンス手前で落ちた。スタンドからの拍手に帽子を取って応えた。

 務めを終えると「たくさんのファンと会えて興奮していたから、ホームランを打つのは難しかったね。堀のボールが遅かった。もっと速く投げろと言ったんだ。ホームランを打ちたかったのに」と少し悔しそうだった。また、Bクラスに沈むチームに「5連敗はしているが、みんな一生懸命やっている。戦い続けることだ」とエールを送った。