楽天キラー帆足が今季初先発初勝利を狙う。ソフトバンク帆足和幸投手(35)が今日28日の楽天戦に先発する。27日の同カードが中止となり、先発予定だった寺原をスライドさせることもできたが、首脳陣は予定通り帆足にマウンドを託すことを決めた。

 帆足 普段通り当たり前のことをやれるようにしたい。楽天は積極的に打ってくるので気をつけて投げたい。

 この日は室内練習場でキャッチボールなどを行った。今日28日の仙台の天気予報は朝から雨。小雨が降り続く中で試合が行われる可能性もあり「途中でコールドになることもありえるので、先制点を与えないようにしていけたらと思う」と、気を引き締めた。

 帆足は過去、楽天戦34試合に登板し、14勝5敗とお得意さま(ソフトバンク移籍後は6試合2勝4敗)。宮城での成績に限れば、通算17試合7勝3敗と高い勝率を誇る。「今年はまだやってないから」と、過去の成績にはとらわれていないが、頼もしい数字が帆足を後押しする。

 昨季は6勝1敗とチームの5つの貯金をもたらし、優勝に貢献したベテラン左腕。今季はここまで出番がなかったが、ファームで10試合に登板し、3勝2敗、防御率2・28と安定した成績を残してきた。

 工藤監督も「そのために調整してきているのでね。ブルペンの球はよかった。そのまま出してくれたら、いいピッチングしてくれる」と期待を込めた。チームは貯金17で独走気配が漂い始めた。先発のコマで帆足が計算できれば、さらに勢いづくのは間違いない。【福岡吉央】