お疲れ様でした-。球界最年長の中日山本昌投手(50)が涙でマウンドに別れを告げた。7日、広島との今季最終戦(マツダスタジアム)で先発登板し、1人限定で投球した。83年ドラフト5位で入団し、ドラゴンズ一筋で32年。次々と「最年長記録」を塗り替えてきた日本スポーツ界のレジェンドが、ついにユニホームを脱いだ。
高校時代
日大藤沢では甲子園出場ならず。83年ドラフト5位で中日入団
- 日大藤沢時代の山本昌(82年7月27日撮影)
プロ初登板
プロ3年目の86年10月16日、神宮のヤクルト戦でプロ初登板
- リリーフでプロ初登板し、力投する山本昌(86年10月16日撮影)
プロ初勝利
プロ5年目の88年8月30日の広島。5回からリリーフ登板しプロ初勝利
- 88年8月30日広島戦、5回から救援登板しプロ初勝利
プロ初完投初完封
プロ5年目の88年9月16日のヤクルト戦でプロ入り初完投・初完封を達成。星野仙一監督から祝福を受けた。中日はこの年優勝
- プロ入り初完投・初完封を達成し、星野監督の祝福を受ける山本昌(88年9月16日撮影)
巨人落合と対戦
94年4月19日、昨年まで同僚だった巨人落合と対戦
- 巨人に移籍した落合と対戦する山本昌(94年4月19日撮影)
100勝達成
97年7月21日の阪神戦で通算100勝を達成
- 97年7月21日阪神戦で通算100勝を達成
最年長ノーヒッター
06年9月16日の阪神でノーヒットノーランを達成。41歳1カ月での達成はプロ野球最年長記録
- 06年9月16日、41歳1カ月のプロ野球最年長記録となるノーヒットノーランを達成
200勝達成
08年8月4日巨人戦 完投で200勝を達成。42歳と11カ月で名球会入り
- 08年8月4日、完投で200勝を達成
最後の白星
14年9月5日阪神戦で通算219勝目。これが現役最後の白星に
- 山本昌、最後の勝利(14年9月5日撮影)
最年長勝利目指すも
15年8月9日、史上最年長勝利を目指して登板も人さし指を突き指し22球で無念の降板
- 8月9日、世界最年長勝利に挑んだが、左人さし指を負傷し、22球で降板した山本昌
涙のラスト登板
15年10月7日、1人限定の先発登板。広島丸を打ち取り、涙でマウンドに別れ
- 広島対中日 50歳1カ月26日で先発し、大きく振りかぶる中日山本昌(撮影・加藤哉)
- 広島対中日 広島戦に先発する中日山本昌(撮影・加藤哉)
- 1回裏無死、広島丸を二塁ゴロに打ち取り登板を追えた中日山本昌(左)は谷繁兼任監督と握手する(撮影・加藤哉)
- 1回裏無死、広島丸を二塁ゴロに打ち取り登板を追えた中日山本昌(左)は花束を手渡す広島新井と握手する(撮影・加藤哉)
- 1回裏無死、広島丸を二塁ゴロに打ち取り登板を追えた中日山本昌(左)は美智子夫人から花束とともに涙を拭くハンカチもを手渡される(撮影・加藤哉)
- 1回裏無死、広島丸を二塁ゴロに打ち取り降板する中日山本昌はグラウンドに深々と一礼する(撮影・加藤哉)
プロフィル&ライフタイム
◆山本昌(やまもと・まさ=本名・山本昌広)1965年(昭40)8月11日、神奈川県生まれ。日大藤沢から83年ドラフト5位で中日入団。主なタイトルは最多勝3度、最優秀防御率1度、最多奪三振1度、ベストナイン2度。94年沢村賞。186センチ、87キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸4000万円。
- 山本昌が持つ年長記録
- 山本昌の年度別成績