「強肩」発動で猛アピール!! 阪神ドラフト2位の坂本誠志郎捕手(22=明大)が24日、鳴尾浜での新人合同自主トレに参加し、セカンドスローの練習を繰り返した。本塁で構えて機敏に二塁に送球する。力強い球筋を描くと、昨季まで現役だった藤井彰人氏も見守りながらうなずいた。

 「送球で変なクセもないし、セカンドスローは大切だからね。(キャンプの最初は)キャッチャーは、そこしか見られないから」

 近鉄、楽天、阪神で17年間プレーした、かつての司令塔の指摘は坂本にとっても重要なアピールポイントだろう。22日に新人で唯一1軍キャンプ同行が決定。2月の宜野座では動きが注目されるなか、周囲が最初に評価するのは本塁から二塁へのスローイングだ。1日のキャンプイン。内野陣のボール回しで、いかにインパクトのある「鉄砲肩」を示せるか。坂本も大きくうなずいて言う。

 「キャンプのヨーイドンのスタートで、出遅れないように、できる限りのことをやってから行きたい」

 頭の整理も怠らない。この日は秋山のブルペン投球を捕球。プロでは無数の投手の球を受ける。昨年12月にルーズリーフを用意し、捕球した投手の感想などを書き連ねている。「たくさん書いておけば、引き出しになる。1人1人に分けた方が分かりやすい」。投手別に分けたもので、映像を見た感想なども書き入れ、情報収集している。“メモ魔”になりきり、正捕手争いに加わる。【酒井俊作】