阪神江越大賀外野手(22)が5日、教育リーグの中日戦(鳴尾浜)に「1番中堅」で先発出場し、3安打1打点1盗塁の活躍を見せた。今季実戦の不振が続き、この日から2軍に降格していた。

 1回、小熊の初球を強振して引っ張ると痛烈なゴロで左前に達した。5回は投手への内野安打。7回は2死一、三塁で詰まりながらも右翼へ落とす適時二塁打を放った。「ファームで結果を残すことより形や内容の方が大事。1本目は初球から打ちに行ってヒットになって納得しているけど、2、3本目は納得いく打席ではない」。

 この日、試合前練習には金本知憲監督(47)が1軍戦を控えているにもかかわらず視察。言葉も掛けられていた。「落ちてへこんでも何のアピールにもならない」と前を向く。当面は2軍戦でプレーする。中堅レギュラーの有力候補は自分を見つめ直し、開幕に向かう。