中日ビシエドが16試合ぶりの17号3ランで目覚めた。6回、平田の先制適時打で均衡が破れた直後だった。無死一、二塁。フルカウントからの6球目、阪神藤浪のカットボールを迷いなく振り切った。ライナー性の低い弾道は一切落ちずに、左翼フェンスを越えた。「顔を下げずに諦めずにやってきて良かった」。待ちに待ったアーチだった。
6月9日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の1発、そして打点に、一塁側ベンチも総立ちで迎えた。祝福にビシエドも白い歯をこぼした。7回2死二塁からは右中間へ適時二塁打。2安打で自己最多タイの4打点。阪神戦はこれで打率4割2分で6本塁打。虎キラーはやっぱり強かった。
試合前、ティー打撃中に谷繁監督が真横からチェック。「いつも通り、タイミングの取り方をチェックしてもらった。(谷繁監督から)『悪くないから我慢して自分のスイングをすれば、自分のタイミングで打てるようになる。大丈夫だから』とね」。前日6月30日の東京ドームでは打撃練習後に約15分間、指揮官と話し込んだ。2日連続の直接指導に結果で応えた。
チームを3位に押し上げた。「長いシーズン、まだ日にちは残っている。残りの試合で取り返す時間はある。1週間、2週間で取り返す自信はあるよ」と胸を張った。4番のバットがよみがえる。【宮崎えり子】



