最下位オリックスが首位ソフトバンクに2戦連続の完封勝利を飾った。今季6カード目で初の勝ち越し。5月に22失点など開幕からこてんぱんにやられ続けたが、少し留飲を下げた。

 悩める助っ人がやっと輝いた。打率2割ちょっとのボグセビックだ。決勝2号2ランを放ち、おまけに賞金100万円をゲットした。まずは6回1死一塁で左翼テラス席へ。「しっかりとらえることができたよ」と4月23日ロッテ戦以来の1発を振り返った。

 さらに8回の二塁打が、右翼フェンスに描かれている福岡銀行のゆるキャラ「ユーモ」のイラストを直撃。ここに当てると100万円がもらえる。ただし、同銀行による映像での確認が必要となるのだ。

 「100万円も? もしもらえたら奥さんに渡すよ。前の本塁打はビデオで認められなかったからね。今回は確認できると期待しているよ」。12日の日本ハム戦では本塁打性の大飛球がリプレー検証され、審判団が「確信が持てる映像がなかった」とファウルになっていた。

 だが、この日は試合後に晴れて賞金が確定した。04年ダイエー柴原、06年ロッテ辻、07年ソフトバンク田上、13年巨人ボウカー、15年ソフトバンク吉村に続いて6人目。今季28本目の安打が、思わぬビッグボーナスとなった。【大池和幸】