首位迎撃の3連戦に、不安要素が浮上した。日本ハム大谷が、次回先発予定の31日ソフトバンク戦(札幌ドーム)の登板を見合わせる可能性が少なからず出てきた。10日ロッテ戦で右手中指のマメをつぶした影響で球宴の登板を回避。24日オリックス戦で後半戦初登板で、中継ぎで1イニング17球で調整したが、首脳陣は万全ではないとの見解で一致。この日、栗山監督は「体のことだから丁寧にやります。ちょっと不透明」と、慎重論を展開した。

 重要視する直接対決に、不透明感が出てきた。初戦から有原-高梨-大谷を投入する予定でいたが、この日の時点では保留。指揮官は、ゴーサインは見送った。「昨日のあの(投球の)感じは、何か(支障等が)ありそう。いろいろと考えます」。前回1日からの敵地での3連戦3連勝した3枚を送り込む、攻めのローテーションで臨むつもりだったが暗雲が漂ってきた。

 大谷はこの日、今日26日からの西武3連戦に備えて札幌から移動。野手で出場見込みで「残り試合は全部、勝つつもりでやる」と意気込みは十分。投手としては次回は登板か、または回避かの選択を、今日からの状態を慎重に見極めて決定する。ソフトバンクと4・5ゲーム差だがペナント争いの最佳境も見据えながら、最善の結論を出す。