広島は3日、石原慶幸捕手(36)の出場選手登録を抹消した。2日のヤクルト戦でバレンティンのバットが後頭部から直撃。都内の病院に緊急搬送され「脳振とう、後頭部打撲」と診断されていた。石原は脳振とう特例措置の対象選手となり、代わって白浜裕太捕手(30)が代替指名選手となった。

 今季から、脳振とうの疑いで出場選手登録を外れた選手に対する特例措置が運用されている。頭部死球など、グラウンド内のけがで脳振とうの可能性があると判断されれば、NPBが作成したガイドラインに従って段階的に練習の強度を上げてから復帰することが必要となる。

 NPBによって競技復帰まで6段階のステージが設置されており、石原はこの日ステージ1の「絶対安静」を消化することになる。4日からは広島に戻って段階を踏み、通常の10日間を待たずしての1軍復帰を目指す。特例措置が適用された場合、登録を外れている間もフリーエージェント資格日数が加算される。

 緒方監督は「選手を守るためのプログラムだから。バレンティンは悪くないよ。こちらとしても注意するようにとは言っていたんだけど」と残念がった。