日本ハム大谷翔平投手(22)が16日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦に「3番・DH」で出場。7回に4打席目を終えると、3点リードの9回に登板し、自身の持つプロ野球最速を更新する165キロを連発して3者凡退に抑えた。野手で先発した選手がセーブを挙げたのはプロ野球史上初。

 登板直前にブルペンで投球練習が必要なため、8回に大谷に打順が回る巡り合わせなら「抑え・大谷」は幻だった。登板自体を諦めたか、もしくは打順が回る前の8回に登板がプランの1つだったようだ。実際に、右翼守備から登板した13年8月18日ソフトバンク戦(帯広)も、9回に登板予定だったが打順の巡り合わせが悪く、8回に登板。黒木投手コーチは当時を「うまくいかなかった」と振り返った。この日はすべての条件がピタリとはまった。公式戦でも胴上げ投手となった大谷は、やっぱり持っている!?