阪神からドラフト1位指名を受けた白鴎大・大山悠輔内野手(21=つくば秀英)の大学野球生活が終わった。明治神宮大会出場を決める関東地区大学野球選手権で準々決勝の中央学院大戦に3番三塁で出場。1安打、3四球と4度出塁したが、延長タイブレークの末に敗戦。目標だった大学日本一は夢と消えた。

 「何とか自分がと思ったんですけど…。大会前からタイブレークになれば自分からと言われていた。打てなかったことが悔しいし、恩を返せなかった」

 ロッカールームから出てきた大山の目は真っ赤に充血。声は震えていた。試合は4-4の同点のまま延長戦に突入。10回からは1死満塁で始まるタイブレーク規定があり、先攻の中央学院大がまず2得点した。その裏、トップバッターに指名された大山だったが、カウント2-2から133キロの沈む変化球をつかまえることが出来ず。大学最後の打席は屈辱の空振り三振だった。

 「自分がプロの世界で活躍することが恩返し。野球をやってきて日本一というのを経験できなかった。プロの世界では勝てるようになりたい」

 悔しさはプロで晴らすしかない。高校時代は甲子園に出場した経験がない。大学でも神宮に足を踏み入れたのは大学日本代表のときが初めて。華やかな野球人生を歩んできたわけではない。だからこそ日本一への思いは強い。誰よりも強いハングリー精神を胸に、虎の一員に加わる。【桝井聡】