捕手でもアピールだ。ロッテを戦力外となった青松慶侑内野手(29)が6日、ロッテ浦和球場で練習し、12日のトライアウト(甲子園)に備えた。「やれることは全部やりますよ」と、捕手にも取り組み始めた。防具を装着し、ブルペンで同じくトライアウトを受ける伊藤の球を受けた。

 もともと捕手として入団したが、打撃に専念するため、13年に内野手転向。一塁を守った。2軍では首位打者や本塁打王に輝いたが、1軍では通算26試合で1本塁打のみ。無念の戦力外となったが、シーズン中から「捕手もやった方がいいという(他球団の)声は聞こえてました」。眠っていた防具を引っ張り出した。ミットは、ロッテのブルペン捕手に借りた。「一塁はたくさんいる。捕手も出来る、というところを見せたい。三塁用のグラブも持っていきますよ」と貪欲だ。

 捕手の動きをするのは、3年ぶりだった。「どうやって捕るか、思い出しながらやりました。股の周りが硬くなりましたよ」と苦笑いだったが、伊藤からは「普通に捕っていた」と合格点をもらった。右の大砲で、飛ばす力は群を抜く。もう1度、アーチを描く。【古川真弥】