“真中ベスト”で打力アップや! 愛媛・松山の坊っちゃんスタジアムで秋季キャンプ中のヤクルトが9日、打撃練習で秘密兵器を導入した。選手は、約5キロのおもりが入ったベストを上半身に装着。負荷をかけた状態で、連続ティー打撃をこなした。西浦が「上半身を固定していないと、体が持っていかれる」と言えば、高卒ルーキーの渡辺も「体の中心に力を入れることを意識しないと振れない」と、体幹の重要性を説いた。

 真中監督が、1軍チーフ打撃コーチに就任した13年秋季キャンプから始めた練習法。スイングスピードの向上が目的で、同監督は「体のブレがあると、振るスピードも出ない」と意図を説明。リーグ連覇を逃した今季は5位に低迷。その中で、チーム打率は広島に次ぐ2位の2割5分6厘を誇った。来季の雪辱に向けて、さらに強靱(きょうじん)な体を作り上げる。