ソフトバンクの達川ヘッドコーチが9日、宮崎での秋季キャンプに再合流し、若手捕手らに1日3333球の捕球練習を命じた。「肩は強いが、問題はキャッチングよ。数多く捕らんと上達せん。わしらの頃は1カ月で10万、1日3333球よ。それくらい捕って、初めて上手になる」。

 盗塁練習で各捕手が二塁に送球する姿を見て、黙ってはいられなかった。「キャッチングは平仮名と一緒。使ったら忘れんじゃろ。50音みたいなもんよ。捕らな話にならんわ」。グラウンドで約15分の緊急ミーティングを開くと他のコーチ陣に実演を指示。ミットの芯で捕球し、しっかりボールを握って送球するように7人の若手捕手に説いた。

 午後の練習では栗原、谷川原、育成堀内にマシンの球を捕らせ、この日初めて披露した鷹のユニホーム姿で実演指導する場面もあった。工藤監督も「米国ではキャッチングがうまい捕手がいるチームは防御率が低いデータがある」と話している。今後もチーム一丸となって、“ポスト細川”を育てていく。【福岡吉央】