阪神北條が真の遊撃レギュラーに、また1歩前進した。16日、金本監督がキャンプ終了後、「まだつかんだと言えるレベルでもないけどね」としながらも「つかみかけぐらい」と表現。「技術面でもかなり上がったと思う。実戦での対応力もズバ抜けている。北條だけに限らず高山にしても原口にしても、今年1年やった選手はちょっと対応が違う」と称賛した。北條自身も充実のキャンプに「(スイングの)形がしっかりできてきた。安定してきた。(来季は2桁本塁打が)目標になりますね」と納得顔だ。

 ただ、指揮官は褒めたたえた一方で、あえて厳しい言葉も投げかけた。「来年は今年よりも良くなっている姿を見せてほしい。見せないと、(今年1軍で活躍した)彼らですらチャンスは減ってくると思う」。確固たる存在になれ。指揮官の熱い言葉が、高みを目指す背番号2の背中を押す。