カープは強い! ドジャース前田健太投手(28)が27日、広島・神石高原町で行われた犬の殺処分ゼロ運動に取り組むNPO法人のイベントに出席。古巣広島の常勝化に太鼓判を押した。前日も地元テレビ局の番組に生出演するなど、広島でオフの2日間を過ごした。ドジャースのエースになっても、マエケンの広島愛は熱い。

 広島市内から100キロ以上離れた町のイベントに出席したドジャース「MAEDA」に、2000人が集まった。会場はドジャーブルーではなく、カープレッドに染まった。1年前に離れた古巣愛は、口から出てくる言葉にも表れていた。

 「今年はすごく強かった。僕が見たときはいつも大量リードで勝っていたので、去年も打ってくれればな…と思うこともあった。僕からすると、今年のカープが当たり前。特別ではない。昨年はみんな調子が悪かっただけ。これが続いていくと思うので、来年も再来年も勝っていくと思う」

 大リーグ1年目でチーム最多の16勝を挙げ、地区優勝に貢献した。シーズン中は古巣の快進撃を映像やインターネットでチェックして励みにした。優勝時には大瀬良からテレビ電話で生報告を受け「マエケンさんも頑張ってください」の激励に、地区優勝で応えた。

 今オフは古巣の後輩の大瀬良、中田らと「チーム・マエケン」を再結成する。1月に沖縄で合同自主トレを予定。「昨年は広島でちょっとしかできなかったけど、みっちりやれると思う」。移籍が決まった昨年オフは、ドジャースのTシャツや帽子を着用して快く送り出してくれた後輩たち。コラボを心待ちにした。

 特に入団時からアドバイスしてきた大瀬良が気にかかる。「黒田さんが抜けることになるので、大地が先発に残ることが大地にとっても、チームにとってもプラスになると思う」。昨年まで9年間を過ごした広島で英気を養い、来年1月は後輩たちをさらなる成長へと押し上げる。「MAEDA」の広島愛はまだまだ熱い。【前原淳】