こだわりの「二塁」で、世界一を取る。ヤクルト山田哲人内野手(24)が28日、来春から始まるWBCに向けた強い決意を示した。報道陣から守備への意識を問われると「まあ、準備はしますけどね。たぶんないです」。オランダ、メキシコとの強化試合では、本職の二塁以外に三塁の守備にも就いたが、本大会では「二塁一本化」の可能性をにおわせた。

 譲れない気持ちがある。ライバルは、二塁の部門で4年連続4度のゴールデングラブ賞を獲得した広島菊池。山田は「菊池さんに負けないように、守備でもいけるという姿を見せたい」と胸に秘める。この日は、都内で行われた「NPBアワーズ」に出席。史上初の2年連続トリプルスリーを達成し、コミッショナー特別賞を受賞した。盗塁王も2年連続で獲得。そして、二塁の部門で3年連続3度目となるベストナインに選出された。「来年はトリプルスリーを達成し、チームの優勝を目指して頑張りたい」。燕の主軸が、侍ジャパンでも光り輝く。