西武大石達也投手(28)が5日、契約更改交渉に臨み、400万円増の推定年俸1500万円でサインした。右肩痛で登板なしの一昨年、3試合の登板に終わった昨年から、今季は36試合に登板するまでに復活。「今年の初めからリハビリをやっていて、それが実ったかなと。去年はよかったり、わるかったり、肩があがらないこともあった。今年は痛みはなかった」と話した。

 それまでの登板激減で、戦力外も覚悟しながらの1年だったと振り返る。「36試合投げて、なんとかクビにならずに済んだ。でも来季結果を残さないと。本当の勝負になる。今年以上の試合数、イニング数投げていきたい」と40試合以上の登板を目標に掲げる。

 かつては屈指の球威で鳴らしていたが、右肩痛の影響で「もともとのモノが戻る感触はない」と言う。「いま持っているものでやるしかない。結果にこだわる。上げたいのはフォークの精度。見逃されて四球が多かった。キレ、コントロールを磨きたい」。過去を振り返るより、今の自分と向き合うことで「居場所」を確立する。(金額は推定)