巨人内海哲也投手(34)が5日、宮崎の児童養護施設「カリタスの園」で、大竹寛投手(33)、小山雄輝投手(27)とともに「内海哲也ランドセル基金」の贈呈式を行った。

 同基金は内海が08年に設立し、今年で9回目を数えた。毎年オフ、投球イニング数のランドセルを、児童養護施設で生活する新1年生にプレゼント。これまで1087個を贈った。今回は16年の投球イニング数と同じ107個を贈呈した。

 内海は「子供たちの楽しそうな顔を見て、来てよかったと思いました。これからも続けたい。年々、贈る数が減ってしまっているのが悩み。もっと年間を通じて先発ローテで回れば、すごい数をプレゼントできる。来年はその気持ちでキャンプから取り組んでいきたいです」と奮起を誓った。

 大竹は「僕が子供たちから元気をもらいました。こうした活動を続ける内海さんは本当にすごいと思う。自分も何かやれることがあればやっていきたい」と話した。

 トレードで楽天に移籍する小山は「僕は2回目の参加。もっと野球を頑張って、こういう活動をできる選手になりたいと思いました。内海さんは野球だけでなく、1人の人間として見本になる存在。これからチームが変わりますが、教わったことを生かしてやっていきたい」と前を向いた。