オリックス福良監督が、補強から育成路線への方針転換を球団に提言していた。5日、ウインターリーグ視察で台湾に出発。FA宣言した陽岱鋼の争奪戦に関し、前日4日の巨人参戦表明を受けて姿勢を明確にした。「マネーゲームには参加しない方がいい。今までそうやって失敗してきた。いきあたりばったりの補強ばかり。せっかくウチに入った選手がいる。育成を考えないと。球団にも言ったよ」。

 少しでも戦力が欲しい立場ながら、チームの未来を考えてあえて提言した。フロントも賛同し、陽岱鋼にはオリックスとしての「適正価格」を提示。巨人移籍が最有力の状況にも福良監督は「逆に良かったんじゃないか。若手にはチャンスだから」。陽岱鋼の不在を想定し、既存選手の成長に期待をかけた。