今宮がサンタになる! ソフトバンク今宮健太内野手(25)が、地元大分・別府市で震災復興支援活動を行うことが5日、分かった。23日に別府の稲尾記念球場で行う野球教室に、4月の熊本地震で被害の大きかった大分・由布市の少年野球チーム、湯布院フレンズ、湯布院フェニックスの2チーム計44人を自費で招待する。

 同球場での野球教室は毎年オフの恒例行事で、別府市内の少年野球20チームを招待していたが、今年は別府北ロータリークラブの協力で規模を拡大。約400人の参加者全員にホークスのユニホームをプレゼントするほか、各チームにメガホンなどを贈呈する予定だ。子供たちには2日早いクリスマスプレゼントだ。

 4月の震災時には、今宮の実家でもテレビが落下して壊れるなど被害があった。被災者の気持ちは痛いほど分かる。「由布の方は別府よりも被害が大きく、大分の中で一番大変だった。ちょうどクリスマス前だし、子供たちに楽しんでもらえればうれしいですね」。

 由布市では震災後、市内の一部の小学校が避難所となり、営業を一時停止した温泉宿もあった。その後も観光客の数が減るなど、震災の影響は今も続いている。それだけに、地元に何か恩返しできないかという思いは強かった。

 今年の野球教室は、同ロータリークラブの後藤明文会長(64)が今宮の母校明豊の前身、別大付属OBだったこともあり、地元の例年以上の協力を得て実現にこぎ着けた。今宮は現在、手術した右肘のリハビリ中で、できる指導は限られるが、地元への思いは熱い。子供たちとの触れ合いを心待ちにしている。