阪神金本知憲監督が、鳥谷の来春キャンプを遊撃でスタートさせる方針を明かした。11月22日の球団納会前後に面談し、遊撃で勝負したいという鳥谷の覚悟を容認したという。

 「意見は聞いたけど、ショート1本でやると言っているから。それは尊重してやらんとね」。

 22歳北條が遊撃に台頭した。金本監督は来季に向け、二塁、三塁に鳥谷を置くイメージも膨らませていた。

 「正直、今の流れは北條で来ている。(鳥谷が)圧倒的な力を見せない限り、同じぐらいだったら若いのを行くという方に向いている。それは、トリもちゃんと『分かっています』と納得の上でね。その上でショートで勝負したいということだから」。

 鳥谷は現在、連続試合出場を1752まで伸ばし、球界歴代2位となる金本監督の1766試合到達が視野に入っている。

 「彼が望むのであれば、できる限りのことはしてあげたい」。

 ただ、遊撃レギュラー争いに関しては一切の情を排除する方針だ。

 「サードで勝負となって(ポジションに)動きがあるよりは、ショートで勝負した方がスピードも落ちないだろうし、ベストだと思うよ。ただ、(力が)同じなら優先されるのは若い方だから。いまさら(若手起用の流れを)戻してというのは大変な作業。やっぱりトリでいくとなったら、北條も去年は何やったんやってなるからね」。