悲願の日本一へ、ハワイ優勝旅行から帰国したばかりの広島ナインが8日、早くも再始動した。5泊7日のバカンス終了から一夜明け。時差ぼけも何のその? 午前8時21分に球場入りした岡田を始め、ハワイ帰りの10選手がマツダスタジアムで自主トレを行った。

 ハワイでもキャッチボールを継続していた大瀬良は、この日もキャッチボールや筋力トレーニングなどに汗を流した。「(来季は)使う球種も変わる。不器用なので時間はかかるかもしれないが、しっかりやりたい」。中継ぎでは直球系の球種が中心だが、先発再転向の来季は緩い球も必要となる。チェンジアップはドジャース前田、フォークは巨人菅野、ツーシームはDeNA山崎康から教わったものを習得中。球界を代表する投手の宝刀の完全習得を目指す。

 この日の夕方から大阪市内のイベントに参加した鈴木は午前中、マツダスタジアムで打ち込んだ。また、同市で選手会総会に出席した選手会長小窪も「早く帰ってトレーニングしたい」と時間を惜しむように広島に帰った。広島ナインにバカンス気分はもうみじんもない。心はすでにリーグ連覇へ、日本一へ向いている。【前原淳】