中日ドラフト1位の明大・柳裕也投手(22)が故郷宮崎で、“世界のAOKI”以来の新人王獲得を目標に掲げた。2日、小学生時代に野球を始めた都城市内のグラウンドで自主トレを公開。新調したドラゴンズブルーのアップシューズ、サングラスを身につけ、霧島をバックにキャッチボールやランニングなど、約1時間汗を流した。

 同郷の先輩、アストロズ青木の後を追いかける。期待通りに活躍すれば、自然と新人王のタイトルも見えてくる。宮崎出身の新人王は05年ヤクルト青木以降いない。「活躍して、画面でも新聞でも今は伝えてもらえる環境にあるので、『頑張ってるな』と思ってもらえるように」とメジャーで活躍する大先輩に続く。

 昨年末にはプロ野球宮崎県人会の野球教室に参加。同席した青木から「頑張れよ」と激励された。その時、少年たちに熱心に指導する姿からも、野球との向き合い方を学び取った。右腕は「同郷で世界で活躍されている方。刺激を受けています。そこが1つの目指すところにはなると思うので」と、将来的な世界挑戦にも目を向けた。

 柳は即戦力として高い評価を受け、森監督も開幕ローテ入りを早くも計算する。だが柳自身は「ケガをしないように、任された場所をやりきるように必死にやっていきたい」と冷静だ。

 この日は小学生のころ、チームで初詣に行っていた母智丘(もちお)神社へ参拝。引いたおみくじは大吉だった。プロへ、幸先のいい第1歩。竜の背番号17が故郷から飛躍を目指す。