ソフトバンクのドラフト1位、田中正義投手(22=創価大)が苦手克服にちょっぴり自信を深めた。12日、新人合同自主トレ第2クールがスタート。この日のメインともいえる「12分間走」で2780メートルを走った。長距離走など心肺機能系のトレーニングを「僕の弱点なので」と言う田中だけに、この数字には納得顔だ。「気温も低かったし、これだけ走れたら」。足取り以上に口も滑らかになった。

 工藤監督の方針で、春季キャンプ初日に12分間走の距離テストが行われる予定。すでに新人たちにも方針は伝えられている。昨秋のキャンプではクリア数字が野手2700メートル、投手2850メートル。予想数値には70メートルほど足りなかったが「キャンプには大丈夫」と胸を張った。タイム走前の練習では右足裏がつりかけた。「12分間走の緊張か?」と他選手を笑わせたが、自分のペースを崩すことなく淡々と走り続けた。