巨人高橋由伸監督(41)が新人のキャンプのファームスタートを決めた。15日、コーチ会議で春季キャンプのメンバーを選考した。「新人は球団の方針もあり全員、下からのスタート」と説明。当初は体調に問題がなければドラフト1位の吉川尚輝内野手(21=中京学院大)らを1軍に置く考えも示していた。だが上半身のコンディション不良もあり、慎重を期す形となった。

 球団もじっくりとプロの水に慣れさせるために方針を定めた。1軍は同11、12日に紅白戦が予定され、テスト機会を与えられる可能性もある。「向こう(2軍)で良ければ(入れ替えは)こちらで任されている」と状態を見て昇格させる。今キャンプでは昨季のベテラン中心のS班を廃止。また股関節手術からの復活を目指す杉内、昨年終盤に右肩痛だったFA移籍の山口俊も大事を取り、2軍スタートの可能性が高まった。