評価急上昇の阪神ルーキー小野に、弱点が発覚した。14日、スチール防止の練習で、投手では1人だけマウンドに上がった。江越らに、3度、完璧にモーションを盗まれ、盗塁を許す場面があった。一塁側からチェックしていた金本監督と練習後に話し合った。「投げる時に癖が出ていると言われた。いろんなところ…、セットに構えたところです。実戦で投げる前に、そういうことを言ってもらえるのはよかった」と小野は神妙な面持ちだった。

 12日には打撃投手に登板し、キャンベルを圧倒。キレのある速球は首脳陣のハートをつかんでいる。しかし実戦が進むごとに、相手球団に丸裸にされるのはよくある話だ。指揮官は言った。「けん制の癖というか、ホームにいくタイミングは俺も分かった」。クイックは1・15~17秒で合格点を与えた。即戦力ルーキーが実戦でつまずく前に、早期の弱点チェックができた。