勝ち方思い出せ! 侍ジャパンの執念見習え!! オリックス宮内義彦オーナー(81)がキャンプ中の「クレイジー指令」に続き、また強烈なハッパをかけた。13日、大阪市内での激励パーティーに出席。首脳陣と選手が並んだ壇上のあいさつは「去年はぶざまな結果で申し訳ない。リーグ最下位、ファームも最下位。球団始まって以来の屈辱」とおわびから始まった。

 「『歌を忘れたカナリア』という歌があります。わがチームは、勝ちを忘れたバファローズになってしまった。勝ち方を思い出してもらうしかない」。童謡を引き合いに、リーグ連覇した95、96年のような強さを取り戻すよう厳命した。

 前日12日は東京ドームでWBCの日本対オランダを観戦した。「すごい試合。侍ジャパンの勝ちたい思いが実ったんだなあと。必死の形相で勝ちにいく選手。バファローズもそういう姿を見せてくれないと」。熱戦を興奮して振り返った。

 「カナリアの次の歌詞は『後ろの山にすてましょか』ですが、勝ちを忘れたバファローズは捨てるわけにはいきません」と総帥。福良監督は「チーム全員が勝利への強い意欲を持って開幕に向かいます」と神妙に話した。【大池和幸】