右膝関節炎から戦列復帰を目指してきた阪神糸井嘉男外野手(35)が、タテジマデビュー戦で快音を発した。

 「3番指名打者」で先発。1回2死後、オリックス松葉の外角低めスライダーを確実にとらえて中前に運んだ。FA移籍後、初めての試合出場。初打席から鮮やかな安打だ。「久々の打席ですし、真っすぐが速かったです。変化球を拾えたのは良かった。やっとここまで来たなと。膝のことがあった。やっとここまで回復した」。3回は空振り三振し、この日は2打数1安打だった。1月の自主トレ中に右膝に違和感を覚え、2月の沖縄・宜野座キャンプも別メニューが続いていた。「この調子でじょじょに、守れたら守りにつけるようにやっていきたい」。開幕に向けて攻守とも精度を高めていくつもりだ。