球数無制限の一本勝負制圧を開幕4連勝につなげる。巨人菅野智之投手(27)が、今日4日のDeNA戦(横浜)で今季初先発を果たす。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝から13日ぶりのマウンドで、侍の4番筒香嘉智外野手(25)と向かい合う。2年続けてDeNA初戦で本塁打を献上している相手。球数制限のあったWBCとは異なる攻めで封じ、開幕3連勝中のチームを勢いに乗せる。

 一年の計がこの初対決にある。17年シーズン最初のマウンドに上がる菅野が、侍の4番筒香との勝負を最重要課題に位置づけた。「僕は日本で一番いいバッターだと思う。勝手な先入観かもしれませんが、DeNAには自分もチームもやられているイメージが強い。初の対戦でしっかり勝てば、今年1年いい印象でいけると思う」。ここ2年、筒香相手には29打数8安打の打率2割7分6厘、4本塁打、8打点。チームも昨季は10勝14敗1分けで負け越し、CSファーストステージでも敗れた。V奪還のため、DeNAの得点源を封じることを念頭に置いた。

 勝利のために、世界相手に設けていたリミッターを外す。伏線は15、16年のDeNA戦初登板にある。2年続けて筒香に初球の内角カットボールを右翼席に運ばれた。2戦ともにマスクをかぶった小林は記憶を呼び覚ます。「覚えています。入り方、球数などを、しっかり考えます。急ぎすぎないようにしたい」。球数制限のあるWBCで3球勝負を意識に置いた菅野は「WBCは終わったこと。1ミリも頭にない」と、球数を要した勝負も想定。万策を尽くし、結果を求める。

 WBCの疲労を考慮され、開幕投手の大役をマイコラスに譲った。だからこそ初登板へ特別な思いを抱いてきた。「回避という言葉は適切ではなく、時間をもらった。信頼して任せていただいた。それを返すのが自分の役割です」。滑りやすいWBC公式球から慣れ親しんだNPB球に戻る。「指にかかる感じがある。全球種を変わりなく投げられる」と修正を済ませた。

 3日の敵地横浜でのナイター練習後、筒香への意識を問われ「見ている人がわくわくする対戦をしたい」と即答した。高橋監督からは「力でねじ伏せなくちゃいけない。エースですから」と力強く背中を押された。重要な意味を持つDeNA戦で、菅野の17年が幕を開ける。【松本岳志】