首位に立つ阪神糸井嘉男外野手(35)が、3試合連続完封中の巨人菅野撃ちを誓った。今日9日から敵地で3連戦に挑む。初戦は今季初対戦の菅野が相手。昨年は4戦で防御率0・60と封じられているが、今年は糸井がいる。オリックス時代の13年から2年間で7打数4安打1打点と、全く苦にしていない。また、現在リーグトップの得点圏打率4割6分4厘と勝負強さも発揮している。

 菅野との対戦について糸井は「もちろん、いい(投手)。止められるように、頑張ります」と力強く語った。糸井はこれまで広島ジョンソン、巨人マイコラス、DeNA今永ら虎の天敵投手を攻略してきた。打線も好調で、広島との3連戦は加藤、岡田、九里の右腕トリオを撃破し、同一カード3連勝を果たした。5連勝中の勢いは本物だ。

 金本監督は「去年やられている投手だし、簡単には点を取れない。すべてが大事。バントや進塁打、四球を選ぶ。表に見えにくいプレーをしっかりしていないと、攻略までは難しいと思うよ。2点取れば御の字じゃないですか? 絶好調の投手だから」。9点差の大逆転劇は年に何回も起きるものではない。全員の力を結集することを重要視した。右足首を捻挫した上本がスタメン復帰する可能性もある。ベスト布陣で菅野を倒し、貯金「10」に王手をかける。【田口真一郎】