今年こそスターの仲間入りだ。阪神梅野隆太郎捕手(25)が11日、「チャンスがある限りは出たい」と初のオールスター出場に意欲を燃やした。この日、「マイナビオールスターゲーム2017」(7月14日ナゴヤドーム、同15日ZOZOマリンスタジアム)の開催要項が発表され、投票用紙の捕手部門に梅野の名前がノミネートされた。

 開幕からほぼ全試合(31試合)で先発マスクを任され、打撃でも5月4日ヤクルト戦から3試合連続でヒーローになるなど攻守でフル回転。正捕手に相応しいインパクトを残している。

 梅野にハッパを掛けるのは球宴7度の出場経験がある矢野作戦兼バッチリーコーチだ。同コーチは「もちろん、出てほしい。選ばれた人しか出られないんだから。ただ、高いレベルで争ってほしい。オール“スター”なんだから」。巨人小林、ヤクルト中村らを引き離して、ぶっちぎりで選ばれてとリクエストした。

 昨季は阪神からルーキー高山がファン投票で選出され、藤浪、岩貞、原口の3人が監督推薦で球宴に出場した。横浜スタジアムで行われた指名練習に参加した梅野は「日本代表の試合(WBC)も見てましたし、そういう中でやってみたい」。ファン投票は今月16日から始まり、6月18日に締め切られる。初出場のチャンスは十分ある。【桝井聡】