金メダル獲得を目指す20年東京五輪に向けて、侍ジャパンがユニホームを一新する。侍ジャパン事業を担うNPBエンタープライズが、新たにアシックスと契約を交わす方針であることが16日、分かった。歴代五輪や過去4大会のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、すべてミズノが担当し、同社以外のメーカーが野球日本代表のユニホームを手掛けるのは初になる。

 契約は21年WBCまで4年間の見通し。11月に韓国、台湾のプロ選抜と対戦するアジアプロ野球チャンピオンシップ、19年プレミア12、20年東京五輪などの国際大会で着用する。五輪、WBCなどで長くサポートを受けてきたミズノには感謝の念を持ちながら契約をひと区切りとし、新たなパートナーと次の4年間を歩む方針だ。

 アシックスは東京五輪・パラリンピックの公式スポーツウエアも担当する。ユニホームのデザインは、伝統のストライプ柄を維持しながら、細部にこだわってリニューアルする見通し。歴代ユニホームと同様、選手やファンに親しまれ、機能性も重視した仕上がりになりそうだ。

 アシックス製品は、アドバイザリースタッフとしてレンジャーズ・ダルビッシュ、日本ハム大谷、広島鈴木らが愛用する。新ユニホームは、これまでと同様にプロアマ結束の象徴として、全世代の侍ジャパンが着用する。各世代の大会が始まる7月までには発表される見通しで、東京五輪の指揮を執る新監督が決定していれば、誰よりも早く袖を通す可能性もありそうだ。