「フォークボールの神様」と呼ばれた元中日投手の杉下茂(すぎした・しげる)さんが死去したことが16日、分かった。97歳。50年から6年連続20勝を記録するなど通算215勝をマークした大投手で、中日、阪神で監督も務めた。

杉下氏は1リーグ時代から、中日のエースとして一時代を築いた。211勝を挙げ、58年にいったん引退。59~60年には中日の監督となった。61年には異例の現役復帰を果たし、大毎(現ロッテ)に所属。4勝を積み重ね、計215勝で現役を退いた。

ところで杉下氏は、名球会の会員ではない。同会は当初「昭和名球会」と名乗っており、入会資格を昭和生まれに限っていた。杉下氏は大正14年(1925年)生まれのため、対象外だった。