2軍調整中の楽天一場靖弘投手(25)に3日、ストッパープランが浮上した。右角膜炎のため、久米島キャンプを2軍で終えたが、4日に東京・大田スタジアムで行われる教育リーグ・西武戦で今季初の実戦登板。この朗報にリリーフ陣に結果が出ないことから、ストッパー案が検討されている。4日の内容次第では、即昇格もあるだけに、新守護神候補誕生の可能性は十分にある。

 本来は5人目の先発候補だが、チームの状況は抑えの確立が急務。今季の守護神は昨季16セーブを挙げた小山と思われていた。だが、長崎のロッテ2連戦では計2回を投げ6失点を許し、本塁打も2発浴びた。紀藤投手コーチは「今がどん底だから、これ以上悪くなることはないでしょう」と話すが、安心して最後を任せられる抑えがいてこその優勝。開幕まで3週間を切った段階で、絶対的な抑えを固めておきたいところだ。

 現在の抑え候補は小山、青山、ドミンゴ、一場の4人。中でも直球が速く、落ちるボールで三振も取れる一場は、ストッパーに求められる要因を備えている。驚異的な回復力で実戦までこぎつけ、一気に新守護神の座に就くかもしれない。