<ウエスタン・リーグ:阪神5-3中日>◇26日◇鳴尾浜

 阪神林がリーグ戦再開に弾みをつける2安打をマークした。26日、ウエスタン中日戦に「3番右翼」で先発出場。3回2死二塁で左腕の中日佐藤亮から、痛烈なゴロで右前に運んだ。貫禄(かんろく)を示すタイムリーを放つと、6回にもライナーで右前へ。打撃の状態は、確実に上向いており、林自身も好感触を口にした。

 「球は見えているし、いい当たりも出た。じょじょにいい感じになっていますからね。この調子を維持して、継続したいです」

 右肩手術から復帰を果たして、約1カ月経った。当初のリハビリプランを前倒しして1軍昇格したため、勝負勘を取り戻しながら、実戦をこなしていた。ここまで15試合に出場し、打率2割6厘。本塁打も出ておらず、本調子ではなかったが、ようやく復調傾向だ。

 「あとは思い切り振って(バットの)芯に当てることです。試合で(球を)見られることは、自分にとってプラスになります」

 リーグ戦再開を控えて、5日間の休みをフルに生かした。5番打者が懸案だったが、その筆頭候補が本来の打撃を披露。2軍戦で調子を高めて、28日のヤクルト戦(秋田)から再スタートを切る。【酒井俊作】