<阪神2-5広島>◇6日◇京セラドーム大阪

 Vロードを加速させるはずの阪神助っ人救援トリオは好発進できなかった。不調の久保田智之投手(27)の2軍降格に伴って、この日からアッチソン投手(32)が救援陣に加入。ウィリアムス投手(36)、リーソップ投手(25)の新勝利の方程式「JRA」リレーを現実に移す段階でつまずいた。岡田監督は渋い表情で振り返った。

 岡田監督

 (リーソップは)最後も(球が)高いな。(シーボルの)本塁打も痛かったけど。(外国人の)みんながみんな、負け試合で使えんけど、1点差ならジェフを行かせるつもりやった。

 守護神藤川を欠く8月の戦い。穴を埋めるために獲得したリーソップが同点の7回から登板したが、先頭シーボルに左翼席へ勝ち越し弾を浴びた。8回には嶋に右中間へ2点適時二塁打を許し万事休す。来日3試合目の登板で初失点し初黒星もついた。

 リーソップ

 調子は悪くなかったんだ。ストライクを投げすぎた。次から、こういうことがないようにしたいよ。

 中西コーチは外国人継投構想に「(登板順は)固定しない。早めに調子のいいのをつぎ込むこともある。(五輪期間は)この3人でやっていくと決めたんだから」。順調にバトンをつないでいれば、珍しい助っ人4投手でのリレーが実現するところだった。それもかなわず、今季2度目の3連敗。ここにきて虎の勢いがなくなった。【酒井俊作】