中日川上憲伸投手(33)が14日、球団にフリーエージェント(FA)宣言する意思を伝えた。移籍は確実で、15日に名古屋市内の球団事務所で会見し、11年間活躍したチームに別れを告げる。

 川上は10月25日にクライマックスシリーズ第2ステージで敗退してから公の場に姿を見せていない。シーズン終盤の9月に西川球団社長から慰留の言葉と4年契約を提示されたが、ステップアップするために移籍の意向は変わらなかった。この日、自身のホームページを更新し「この数日間、真剣に考えた結果、FA宣言をする事に決めました。今後については慎重に考え、決めていきたいと思っています。すべてを白紙に戻して、自分を一番必要としてくれる球団や、自分が本当にやりたいと思うチームを選んでいきたいです」と決意をファンに向けて伝えた。今日の会見でも入団以来、支えてくれたファン、球団、チームメートに感謝の言葉を述べる見込みだ。

 15日にFAに必要な書類を提出。20日に他球団との交渉が解禁される。関係者によれば、川上はメジャー移籍を最優先する考えだが、獲得の意思を示したすべての球団と交渉するつもりだという。

 国内ではすでに阪神が獲得に興味を示しており、メジャーでは全球団が川上の調査を実施済み。メッツ、インディアンス、ダイヤモンドバックス、エンゼルスなど複数球団が関心を持っている。