高砂が篠山産業を破り、準決勝進出を決めた。春では89年に3位となった時以来、37年ぶりとなった。篠山産業は春夏秋通じて初のベスト8だったが4強入りはならなかった。

背番号10がチームを大きな勝利に導いた。先発の前田航佑投手(3年)が9回100球5安打2奪三振1失点で完投。「自分の持ち味はテンポよく打たせていくところ」と初回、2回は三者凡退と上々の滑り出しを見せる。4回、先頭打者に右翼への三塁打を浴びピンチを招くと、1死としてから左前適時打で1失点。それでも最少失点で切り抜けると、7回以降はすべて三者凡退に抑え投げ切った。時岡脩平監督(35)も「もう100点満点だと思います」と頑張りをたたえた。

「杉山頼りになってしまうっていうのが自分の中で悔しさがあって、その反骨心が成長させた」と、昨秋の大会は基本的に背番号1の杉山龍作投手(3年)が投げていたことが前田を大きく刺激した。その杉山はこの日3番DHで先発出場。「(投手として)出番あるかなと思ったんですけど、やっぱり前田が完璧なピッチングしていたので、僕はベンチで声かけるだけでした」とたたえつつ、自身も初回の得点に絡む右前打を含む、2安打1四球で存在感をみせた。主将でもある杉山は準決勝進出について「率直にいま一番うれしくて。歴史をまた自分たちの代で変えられるのであれば変えていこうと思っています。トレーニング、体作りっていうのをしっかりとチーム全員でやってきて、秋冬の取り組みが実ったかなっていうのは実感しています」と語った。

背番号1の争いもあるが、前田は「2人でやっていければいい」と、今大会、そして夏に向けて二枚看板での活躍を誓った。