日本ハムのドラフト2位、榊原諒(りょう)投手(23=関西国際大)が11日、ハムスター化に向け始動した。千葉・鎌ケ谷の合宿所入寮から一夜明け、初練習を実施。同期大野とキャッチボールなど軽めのメニューだったが「肩の感じは意外と良かった」と、初日を笑顔で振り返った。

 即戦力期待の右腕が有言実行に進み始めた。昨年12月の入団発表で「今はハムスターを飼っていますが、次はハムのスターになれるように頑張ります」と、名ゼリフを残した。会場の爆笑だけでなく、テレビ画面などを通じてファンの心もつかんでいる。

 大学2年時にホームセンターで800円程度のハムスターを購入。寮で約2年間、最大5匹に増えながら飼育してきた。「やっぱりかわいくて」。癒やされてきたが、今年の年明けに最後の1匹を後輩に託し決別。鎌ケ谷の寮はペット禁止もあり、飼育予定はないが、思い入れはある。

 大学時代は練習用グラブを「ガリガリにかじられた」という経験や入団発表の名言もあり、榊原=ハムスターのインパクトを残す。札幌ドーム登場時の応援では、ハムスター柄の応援ボードも予想されるが「それで少しでも自分の名前を覚えてもらえるなら」と歓迎姿勢も見せた。

 実は、入団発表時の「ハムスター発言」は、大学のコーチから「名前を売ってなんぼだ」と仕込まれたものだった。この日は球場に一番乗りしたが「どうやって入っていいか分からなくて」と初々しく、苦笑い。榊原がハムのスターへ、1歩目を踏み出した。【村上秀明】

 [2009年1月12日11時12分

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