6年連続のファン投票選出を決めたソフトバンク川崎宗則内野手(28)が29日、球宴初アーチを宣言した。小久保、摂津、松中、長谷川とともに会見に臨むと「どでかい本塁打を打ちたいですね。MVPを狙って、本塁打10本くらいは打ちたい」とぶち上げた。

 過去5年の球宴での成績は、19打数5安打で打率2割6分3厘。チームの元気印としては、ちょっぴり寂しい数字だが、今年ばかりは思い入れも違う。シーズンでは打率2割6分に沈むなど打撃は決して本調子ではない。それでも、遊撃手部門では西武中島を抑えての選出。「ファンの皆さんに感謝です。沢山の人に応援してもらってうれしい」。ファンへの恩返しのアーチを誓うのも自然の流れだった。

 積極的な思考で自らのモチベーションを上げていく男らしく「セ・リーグの投手、全員と対戦したい」とも口にした。大舞台で大活躍となれば、リーグ後半戦にもつながるのは間違いない。球宴には欠かせない存在となった川崎が、記念の1発を本気で狙っている。球界の元気者が“お祭り男”に名乗り出る。

 [2009年6月30日12時18分

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