<ソフトバンク12-3西武>◇5日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク明石健志内野手(23)がビッグイニングの仕上げ役だった。4-1で巡ってきた3回無死満塁の打席。宮田の真ん中よりスライダーを引っ張り、右越えの2点タイムリー二塁打とした。「みんながつくってくれた流れに乗るだけでした」と控えめだが、目付けを外寄りから内へ切り替える機転でとらえた。一挙6得点で相手の戦意を奪ってみせた。

 4回1死二塁では松永の低めの球にバットをうまく合わせ、逆方向へタイムリー。2安打はいずれも左腕から奪い、重みがあった。

 松田がペースを上げ、1軍合流が近いと伝えられる。代わりに誰かが2軍へ落ちる。危機感を持つ明石は「自分でもこの何試合かが勝負と思う。持っている技術の中で最高のものを出したい」と、試合後はマシン相手に打ち込んだ。7月30日に今季初めて1軍登録され、1カ月が過ぎたばかり。今のポジションを手放すには早すぎる。

 [2009年9月6日12時33分

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