<横浜3-7阪神>◇19日◇横浜

 阪神久保康友投手(29)が粘投でチーム最多6勝目を挙げた。今季3度の完投は最多でも131球だったが、この日は6回で125球と燃費が悪い。だが毎回の9安打を浴びても要所は締め、3失点にまとめた。「城島さんに助けられた。打ってくれた野手にも感謝です」。今季の勝ちで1番苦しかった投球を苦笑いで振り返った。

 雨上がりの人工芝に太陽が照りつける蒸し暑いマウンド。しかも今季初のスライドという負の条件が、テンポよい投球を狂わせた。「でも調子が悪いから打たれたでは言い訳にならない。合わせるのがプロですから」。命綱は低めへの制球だ。6回1死一、三塁でカスティーヨに変化球を引っかけさせるなど3併殺。打っては4回、今季4安打目となる右前打が適時失策を誘う勝ち越し打。スライドしてまでリーグ戦再開の開幕投手を任された責任を、投打で果たした。

 「アイツで貯金を増やしていってもらわんと。エースなんやから」。山口投手コーチはたたえた。自身3連勝だが、勝ち星がつかなくても登板試合はチーム6連勝。5月12日を最後に黒星がなく、大黒柱らしい不敗神話もできつつある。

 「Jリーグはそんなに見ないけど日本代表になったらね。にわかファンです」。夜はW杯の日本-オランダ戦を観戦。強敵に立ち向かって行った代表の奮闘に、また力をもらった。真弓阪神にも勝利を呼ぶ頼もしい男がいる。

 [2010年6月20日11時42分

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