<広島7-6阪神>◇10日◇マツダ

 阪神桜井広大外野手(27)が、復帰戦でマルチ安打で、存在感をしっかり示した。1軍再昇格で、いきなり「8番右翼」でスタメンに抜てきされた。6回に内角141キロの直球につまりながら、持ち前のパワーで打球を中前に落とした。8回には、1点差に迫り逆転ムードが高まる中、しっかり左前打を放った。「勝ちたかったです。ボールは見えていました」。肩の力が抜け、スイングにも鋭さがよみがえった。

 7月11日、打撃不振と右ひじ痛の影響で登録を抹消された。1カ月間の2軍生活では、力みのないスイングを取り戻すために、バットを振り続けた。「出番があれば、少しでも自分の持てるものを出し切って、チームの勝ちに貢献できるように頑張ります」。チームに白星はつかなかったが、1軍合流前の言葉どおりの活躍を見せた。

 「1戦、1戦集中してのぞむだけです」。小麦色に日焼けし、精悍(せいかん)を増した大砲はしっかりと前を向いていた。

 [2010年8月11日11時20分

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