巨人原辰徳監督(52)が21日、成長著しい4年目の藤村大介内野手(21)に熱血指導を行った。チームはリーグ戦再開となる24日の阪神戦に向け、ジャイアンツ球場で練習。指揮官が目を光らせたのは、二塁のレギュラーに定着しつつある若武者だった。フリー打撃で、打撃論をアドバイス。全体でのフリー打撃終了後も、居残りで振り込ませるほどの熱の入れようだった。「ゲームになると、当てにいったり、小細工したりする。大きな筋肉を使ってバッティングすること。それと自分の武器(俊足)をどう生かすか。その2点が重要」と説いた。

 大きく飛躍した先輩の背中を追うことも求めた。「勇人(坂本)も打てない時期があったけど、試合の中でどんどんうまくなっていった。凡打を血とし、肉として、やってもらいたいですね」と期待を込めた。原監督は「守備、バント、ランナーとしては非常にいいものがある」と評価するように、打撃向上が不動のレギュラーへの道になる。27試合連続先発出場を続けるも、4試合連続無安打。巻き返しに燃える藤村は「時間を割いてやっていただいたので、それを生かしたいです」と指揮官の思いに応えることを誓った。【久保賢吾】