増量の秋だ。巨人の秋季宮崎キャンプが7日、スタート。1年目に11勝を挙げた沢村拓一投手(23)は、筋肉増による体重5キロアップをキャンプのテーマに掲げた。越智や金刃が初日からブルペン投球を行うのを横目に、室内練習場に移動した。沢村は「基本的にキャンプはノースローです」と言う。ブルペン投球を行わない時間を、ひたすら筋力トレーニングに費やす構えだ。「テーマは筋肥大です。上半身、下半身ともに、筋肥大させて体重を増やしたいです。今、93キロなんで、96か97キロに…。いや、5キロ増やしたいですね」と、意気込みを語った。

 ルーキーながら29試合、200イニングを投げ抜いた。肩の消耗をケアすべき登板数だ。川口投手総合コーチも「十分投げたのでね」と、まずは今季の疲労を取ることを優先する意向。その上で「彼は高校時代130キロ台だったのが、大学時代の筋トレで150キロの投手になった。筋力トレーニング、好きだからね」と沢村流ともいえる猛筋トレに賛同した様子だった。今季の経験で、プロとしてひと回りもふた回りも大きくなった。秋のトレーニングで、さらにひと回り大きい肉体を手に入れる。