TBSホールディングスと横浜球団譲渡で合意したDeNA春田真会長(42)は24日、来季新監督の最有力候補に浮上している工藤公康投手(48)への好意的な印象を語った。都内で取材に応じ、同投手について問われると「僕の中のイメージで一番あるのは、やっぱり西武の(背番号)47番。日本シリーズで打ったりとかね。(シリーズの)ジャイアンツ戦でも打ってたし」と自ら例を挙げて答えた。華々しい実績を重ね、明るい性格で「新人類」とも呼ばれた西武黄金時代の印象が何より強い様子だった。

 具体的な監督就任要請については「まだ言えない。まだオーナーじゃないから」と言及は避けた。「あんまり表立って動けない。あんまり動くなと(言われている)。まだ決まってないですから」と話すように、加盟申請中という立場もあって制約も多い。ただ情報収集などの準備を進めていることは間違いない。

 一方でチーム編成について「1人1人について、あの選手はこうしてくれとか言うつもりは全くない」としながら、今日25日にFA申請する村田修一内野手(30)については例外的に残留を熱望。「内川さんが出られて、生え抜きの選手が立て続けに抜けるのはファンにとっても寂しい話なので、それを避けたいという話をTBSを通じてしています」と慰留に乗り出す方針をあらためて強調していた。