<オリックス0-6巨人>◇3日◇京セラドーム大阪

 ヒットゾーンに来た球を、巨人坂本勇人内野手(23)は逃さなかった。3回1死二塁では外寄り直球を、5回1死二塁では真ん中に入ってきたスライダーを、いずれも鋭くはじき返した。これが先制打と中押し打となり、4打数3安打2打点。「最初の打席に凡打したので、何とかしたいと思っていた。うまく反応できました」と笑った。

 1打席目の凡打が、後の3安打を生んだ。1回1死二塁。内角高めのきわどいコースを打ちにいってしまった。「ボール気味の球に手を出してしまった」と凡打の原因は分かっていた。先月31日の楽天戦後には、原監督に「ボール球を振ったらベーブ・ルースでも打てません」と好機での凡打を評されていた。持ち味の積極性とボールを見極め好球を仕留める我慢。このバランスが崩れつつあった。

 2日の打撃練習中、原監督と言葉を交わした。内容は「意識の問題です」と坂本。「(ボール球を振らないと)意識しすぎるといいところがなくなる」。トップの位置など技術面を微調整しつつ、頭の中の整理を試みた。1打席目の凡打は、意識のバランスを再認識する契機となっていた。

 前カードの楽天戦では6打数無安打だったが、この2試合では8打数5安打。打率も3割4厘まで上げた。「また頑張ります」。短い締めの言葉に、復調気配が見えた。【浜本卓也】