ソフトバンクが新外国人候補として、中日を退団したマキシモ・ネルソン投手(30)をリストアップしていることが24日、分かった。フロントは先発要員の外国人投手を調査しており、ネルソンも対象の1人。この日、マット・スクルメタ駐米スカウトがネルソンを調査するため、ドミニカ共和国入りした。

 ネルソンは08年、中日にテストで入団。昨季は開幕投手として10勝を挙げてリーグ連覇に貢献した。1年間先発ローテーションを守り、200イニング以上投げたタフネス右腕だ。今季はキャンプで痛めた右肩の故障が長びいて未勝利に終わったため、戦力外となった。

 それでも、150キロを超える直球は魅力だ。日本で実績を残していることも利点となる。ネルソン本人も日本球界での来季プレーを希望している。9月中旬に右肩痛が再発、剥離(はくり)骨折も判明しているため、球団側は入念に調査を進める。母国のウインターリーグ出場の可能性もあり、球団関係者は「右肩のコンディションもあるので、出るなら様子を見たい」と話している。

 ソフトバンクは今オフにFAで寺原を獲得するなど、積極的に補強に動いている。今季国内最長身だった204センチのネルソンが加入すれば、ソフトバンクの外国人選手でも歴代最長身となる。200センチのファルケンボーグとの「ツインタワー」実現なら話題を呼びそうだ。

 ◆ソフトバンクの今オフ補強

 DeNAとの交換トレードで吉村、山本、江尻が入団。前ヤンキース五十嵐を3年最大6億円で獲得した。オリックスからFA宣言の寺原は3年総額4億円で獲得。さらにカブスからラヘアを2年契約の総額450万ドル(約3億6000万円)プラス出来高払いで獲得した。ドラフトでは亜大・東浜を1位指名した。(金額はいずれも推定)